らいふ遊◊狛江カルチャー

生活を楽しむカルチャースクール

TEL:03-5497-5139

受付時間 11:00~18:00/日曜定休

抽斗に眠る大切な宝物に新しい息吹を
表装は古より伝わるエコ・アートです

伝統技術を今に活かす

表装とは、室町時代から続く伝統技術で、元々は書画の保存・鑑賞のために掛軸や額、屏風、襖などに仕立る技術です。今ではサイズや柄に捕われない現代的な表装も生まれています。

らいふ遊の表装教室は、染色作家であり、らいふ遊で染色教室を主宰している岡本直子先生に、染色の生徒さん達が作品展に出展する染色作品の額装を自身でやってみたいと言われたことがきっかけでスタートしました。

今回は、表装の中でも今お教室内で流行している掛け軸についてご紹介します。掛け軸はいくつかの表具の組み合わせで構成されています。中心となる絵や書である「本紙」や、本紙のすぐ上や下にある細い線の「一文字」、それらを取り囲む縁を「柱」など、様々な要素があり、その色合わせに自分の個性や工夫を込められるところが魅力の一つ。端布やキズが景色(そのもの独特の味)になり、お気に入りの布達が作品になっていく課程が楽しいのです。

ご自宅に眠っている布や着物を掛け軸に仕立て直したり、古くなったお気に入りのブラウスを掛け軸の一文字や柱など、周辺の柄に利用したりと、自分に縁の深いものたちで作られた世界で一つだけの掛け軸は、和室だけでなく、洋室にも似合うインテリアとして好評です。

どんな素材を使うかはアイデア次第。自由な発想で個性的な掛け軸に

お教室を見学した日は、生徒さんの一人が代々伝わる着物をインテリアとして使えるように、掛け軸に仕立て直していました。自分に縁の着物の裏に和紙を合わせて掛け軸にし、ハレの日に飾るのだそうです。
「お着物のままだとみんなに見てももらえないし、伝えていくのはなかなか難しいでしょう。でも掛け軸にすれば、小さくしまえるからお片付けも簡単だし、おめでたい席ではすぐ出せるから、みんなで楽しめると思って」と張り切っていました。

 また、他の生徒さんは骨董市で買ってきた古い掛け軸に霧吹きで水をかけ、ゆっくりとはがしていました。
「とっても気に入って購入したんだけど、古いものだから周りが傷んでいたの。掛け軸はこうやって仕立て直せるから、傷みの激しいものはこうして修復してるのよ」
 文化財の修復と同じ技法で古い物を仕立て直していきます。これは和紙と墨だからこそできることで、日本の掛け軸独特のこと。和紙でないと紙が溶けてはがせないし、墨でないと滲んでしまうのです。こうしてはがして修復できるということは、失敗してもやり直すことが出来るということです。

 別の机では、同じように色紙をふやかしてはがしている生徒さんも。
「色紙はたくさん集めていると、どれがどの色紙か分からなくて、しまっておくのが大変。私はこうやって表面の紙だけをはがして、掛け軸にしておくの。そうすると小さく巻いて収納できるし、見たい物がすぐ探せるの」

 父が亡くなって家系図を作り始め、その家系図を額装したかったのがきっかけで表装を始めた生徒さんもいます。
「最初に家系図を掛け軸に仕上げたのをきっかけに、はまっていくつも掛け軸を作ったの。でもそのうちに目が肥えてきて、最初に作った家系図が物足りなくなってきてしまって、結局はがしてまたやり直したのよ」

 他にも、ご自分で作られた染色や絵、パッチワークなどの作品や、外国土産の石鹸の袋などを掛け軸や額装に仕立てる生徒さんも。皆さん、「掛け軸」という伝統装飾にこだわらず、自由な発想でオリジナルの作品作りを楽しんでいます。

「ここにある材料はどう使いましょう」
「これならこれが合うと思うわ」
 まるでお友達同士の会話のように、和気あいあいとした様子で色を合わせていく先生と生徒さん。そこに他の生徒さんも加わって、とても和やかな雰囲気の中で授業は進んでいきます。染色教室と平行して開催されているので、気に入った色がないときは自分で染めることもできるのが、この教室の特色です。染色は未経験の方でも、最初は先生に染色をお任せして、そのお手伝いをしているうちに、自分で染められるようになる人がほとんどです。

月3回の開催で、ご自身の都合に合わせて受講が可能

 らいふ遊の表装教室は、午前10時から、お昼ご飯を挟んで午後3時まで、たっぷり時間をかけて作品を作っていきます。
「これだけ長い時間をかけて作品に取り組めるので、1日でたくさん進めることが出来るんです。午前中だけ、午後だけでは、一工程しか進められないでしょう。それに時間がたくさんあるので、話し合う時間もたくさんあるし、他の生徒さんともすぐ仲良くなれるんです。だから皆でアイデアを出し合ったり、持ってきた布を見せ合いっこしたりして、とても楽しい時間を過ごせるんですよ」と、岡本先生。また、年に一度グループ展も開催しているので、日頃の成果をたくさんの方に見ていただくこともでき、そうしたことが次の制作意欲につながっていきます。

「表装は、現代の言葉で言えばエコ・アート。本当ならもう使えなくなったものや捨ててしまおうかと思ったものでも、素敵に生まれ変わらせてあげることができるんです。生徒さんの使いたい素材ごとに、それが一番映えるサイズや形は違います。だから、うちのお教室ではキットなどは使用しません。皆それぞれ、自分たちの作りたいものを作るので、やる気も湧いてくるんです。」

 表装教室は毎月第1・第2月曜日と第4日曜の計3回開催。一回ごとのチケット制なので、ご自身の予定に合わせて、作りたいものが出来たときのみ参加することが可能です。最初は先生が丁寧に教えてくれるので、未経験の方でも安心です。抽斗の奥に眠る大切な品を、ご自身の手で、新しいインテリアに変えてみませんか。

講 師 岡本 直子(染色家/多摩美術大学染色デザイン科卒業)
開催日 毎月第1・第2月曜日・第4日曜:10:00~16:00
受講料 チケット制:1回5,000円(税込)/入会金なし

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